父親を看取り相続作業もすませる事によりまがりなり父親にかわってわたしが世帯主となってより、いまだ大量に届く年始の郵便物の殆どはわたし個人というよりもわたしが背負った「おおやけ」の人格に向け届くようになったのですが。
ありがたいことにいまだ「わたくし」個人の人格に向け年賀状もいただきまして(この場をかりて改めてお礼申しあげます 本年も宜しくお願いします)返信として個人的年賀状を本年もつくりました。
毎年題材をなににしようか考えるのですが。
今年という一年は。正確には今年から来年春までは、いよいよ春から中学校三年生になる娘のことで昨年以上に自身の我欲などニの次三の次の一年間になるでしょう。それでもいつかはもう少しだけでもわたし自身のわがままが通せる時代もやってくると。そう信じて。
わたくし個人のささやかな活動。お絵かきにおいて好ましくおもう絵柄を掘ってゆくとかならずそこに行き着く偉大なる存在、吾妻ひでおを念頭に。自分なりに吾妻ひでおの絵をかいてみました。
とはいえ特定のキャラクターやイラストを模写したわけではなく。とりわけ好ましい1980年代前後のスタイルを意識しながら、書道における「臨書」をおこなう体でつくってみたものです。
わたしにおいて好ましくおもう絵のその手触りの、影響を受けたであろう源流を遡ってゆくとだいたいはそこに行き着く。音楽に例えればイエロー・マジック・オーケストラやクラフトワークのような存在です。
改めて今年よりしばらくはこれまで以上に自身の我欲などニの次三の次になるでしょうが。それでもいつかはもう少しだけでもわたし自身のわがままが通せる時代もやってくると。そう信じて生きてゆきます。
本年も宜しくお願いします。