さりとてともあれエヴァンゲリオンの劇場版に関しては。
今では旧劇場版と呼ばれる『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』から新劇場版にいたるまで全て公開時に映画館で鑑賞してきましたので。熱のこもった時期もあり冷めた時期もありと気がつけば足掛け25年近くになったエヴァンゲリオンをめぐる体験はこれまでの自分自身の半生をも振り返るような感慨があり。
加えて重大なこと。他人様においては瑣末小事な、しかしながら当事者においては重用大事として今作鑑賞に際して同伴者として我が子が。早いもので10代をむかえた娘と一緒にエヴァンゲリオンを観た事は。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』本編そのものが今までの中で最も。親というものの在り方、子供について、そして親と子供の在り方について踏み込む内容であったことも相まりきっとこれからも忘れられぬ体験になったかと。
もしもタイムマシンがあったのなら。
時間を越え言葉を過去に送れるならば。
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』を劇場で観終えた直後のわたくしに向け。
「お前はこのあとに色々な経験を積み重ねながらやがて結婚し父親となるであろう」
「そしてエヴァンゲリオン自体はこれで完結では無く、紆余曲折をへて24年後にシンの完結編が公開される」
「お前はエヴァンゲリオンの完結編を娘と一緒に映画館で鑑賞することとなる」。
あのころの自分自身に向けてそう伝えたいものです。