カテゴリー別アーカイブ: はじめに

Diggin’ In The Kawaii

2020newyear

毎年の賀状は「おおやけ」に向けてのものとは別に「わたくし」個人の趣味的なものを、大学時代からの友人やネットを通じて知り合った同好のかたに向けて作っていまして。

毎年なににしようか考える題材について。当初は我が子の昨年の夏休みのあいだ付き合って見ているうち好きになり、子供が買った原作単行本を横で読むくらいになった『鬼滅の刃』。
鬼滅の刃の作中人物を当初は考えていたのですが、昨秋に他界した吾妻ひでお。
いまや「萌え絵」という汎称をして一般化されたイラストにおける一大先覚者への自分なりの敬意をこめて鬼滅の刃にかえ作ってみました。ですので背景と着物の柄にその名残があります。

わたくし個人に関しては世代的に直接の影響は無いもの、それでも好みの絵柄を掘ってゆくと。
好ましく感じるイラストの、影響を受けたであろう大元をたどってゆくとだいたいはそこに行き着く。音楽に例えればイエロー・マジック・オーケストラやクラフトワークのような存在です。

ちなみに自分なりに吾妻ひでおの絵をかいてみましたが、特定のキャラクターやイラストを模写したわけではなく。一番好ましく感じる1980年代前後の絵柄を意識しながら、書道における「臨書」をおこなう体でつくってみたものです。

本年も宜しくお願いします

 明けましておめでとうございます。
 取り掛かりが遅れ昨年十一月から作りはじめたのに加え、日常業務に関して多少の面倒事が重なり去年のうちに目処を付けられず結果。
 おおやけのものではないわたくしの分の年賀状は、松の内を大きく過ぎて左義長の終わった今頃になってしまいました。

 年年自分の中を占める、おおやけとしての部分が大きく重くなっていくのは事実ですが。
 とはいえ多忙や身の上話をできないやらないのエクスキューズには極力しないよう、わたくしの部分もそれなりに。このサイトを作った元来の趣意である「個人的な気晴らし」を忘れないようにしたいものです。
 といった具合で本年も宜しくお願いします。

 話は外れて上の年賀状の絵柄のキャラクター。昨年インターネットを介してお知り合いになった方からのリクエストを絵におこしたもの。
 実際に起き伏しする現実世界においては同好の士と親交を深めたり親睦の場に参加したりと自身の個人的欲求を満たすための時間を都合すること極めて困難な境遇なので。だからこそ、いまのこの世には書簡や伝言以外にも交流に用立てることも可能な道具や手段があるのですから。
 それがもたらす曲直是非も承知した上でネットでの遣取くらいは大事にしてゆきたいと思っています。