本年も宜しくお願いします

 2016年も折り返し点を過ぎた今頃になって「本年も宜しくお願いします」なんてどうにかしているのは重々承知の上、弁疏という体のエクスキューズをさせていただきますと。

 一昨年までは遅れ遅れになりながらも、個人的にいただいた年賀状への返信を日々の雑事となんとか折り合いをつけながら作り続けてきたのが。この場を借りて何度か申し開いたように一昨年末から昨年にかけてはそれすらも出来ない状況に陥り。
 幸いなことに危機的な時局からは脱することが出来、さて来年、いや今年いただいた年賀状への、公のものではない私的なものへの返信だけは、せめてもの気持ちを込め取り掛かろうと思った矢先。
 まだ無憂無風とはいえない仕事のことやら家族のことやら。自分とは勤務先も内容も全く異なる職に従事している奥さんの、年度末における彼女の担当が例年以上に多忙だったようで。
 いつもは家人がこなす内々ごとのそれなりの部分を引き受けながら、自身の業務に関する瑣事にその時々で対応しながら。

 さあひと息ついた。今度こそ取り掛かろうと取り掛かり。気がつけば今日の今日になっていた次第。

 あいも変わらずこんな調子で。さりとてささやかな業余に見切りをつけ、家庭と仕事に専心する潔さも気格もいまだ克ち得ることが出来ず、猶猶徒爾の下僕として日々の営みに汲々としていますが。
 本年も宜しくお願いします。

20160611