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本年も宜しくお願いします

去年に実父がなくなっているので年賀状はさすがに控えようと思ったのですが、以前よりの知り合いから年始の挨拶にお気遣いの言葉をそえて葉書を複数枚いただいたので。
返信と、これはあくまで私事にすぎませんが昨年は父親に関することから始まり相続作業やら何やらで。この半生でも間違い無く大きく動きまた消耗もした忘れられぬ年だったので、節目の気持ちもこめて何かは作ろうと。

さりとて華やかな絵面は控えてモノクロで、目立たなくとも辰にちなんだものを見立てあるいは入れ込み。
そうお題を設定した時点で絵面は決まり、手が遅いことは重重自認しているのですがそれでも意外なほど手が進んだ結果のものです。

https://kose2013.com/

肝心の絵のほうは節目の気持ちをこめて自分のわたくしごと、趣味事の中でも大きな領地をしめる音楽にちなみ。見立てた辰は「Journey of the Dragons – ジャーニー・オブ・ザ・ドラゴンズ -」が収録されているUR。アンダーグラウンド・レジスタンスのアルバム『Galaxy 2 Galaxy』を。

https://kose2013.com/

実際に絵の中に入れてみると小さくとても分かりづらいものになりましたが、原点の一枚であることは間違いなく尚且新しい年のはじめにふさわしい。

今年も多忙や身の上話をできないやらないのエクスキューズには極力しないよう、わたくし個人のささやかな趣味趣向も自己実現も内発心も見切りをつけたり打ち捨てたりせず続けてゆきたいものです。

それでは本年も宜しくお願いします。

ブリヂストン・モールトン

以前に記したように四輪のほうの所有車。マツダ・ロードスターNB型以外にも二輪のほうでGIANT製の「MR4 R」という折りたたみ機構の変わった自転車を所有しているのですが。
しかして実は同車を購入する際の候補として散散悩んだ自転車が一台ありまして、それがブリヂストン・モールトン。
ブリヂストンサイクル株式会社が英国のアレックス・モールトン・バイシクルズよりライセンスを得てアレックス・モールトン製第一世代、F型小径自転車を。現在のアルミ押し出し形成や溶接技術、タイヤの転がり抵抗軽減化など最新の技術で往年の傑作小径自転車をリプロダクトした製品。
ブリヂストン・モールトンとMR4 Rとを当時散散悩んだ末に結局後者を選択したもの。前者を選択しなかった未練は20年近く経た今なお燻り続け。
そして昨年趣味のお絵かきでモールトン自転車を小道具にかいたことがきっかけで、燻り続けていた未練の熾火が天を焦がす勢いになり。ここまで猛烈な劫火になってしまえばあとはもう思いを貫くほか無く。
とはいえもう生産自体は終了しているので正規販売という手段は無く、中古市場で良い出物を探し続け遂に購入と相成りました。
脇道にそれますが、現在の中古車市場。往年の国産スポーツカーのいくつかは程度によって新車時販売価格をはるか上回るどころか当時の数倍のプライスタグがつけられている現状があるのですが。二輪車も言うに及ばず、このブリヂストン・モールトンも発売当時価格の倍近い値段で購入したもの決して後悔はしておりません。
もしもあるならば後悔ではなく反省として、其の頃のわたしに「なぜブリヂストン・モールトンを選ばなかった」と、当時の自分自身の目利きの無さに意見したい。

しかるにさりとて紆余曲折を経て所有車となったブリヂストン・モールトン。
かねてよりの所有車であったロードスターの出自とも近しいものがあり、並べたときの相性が存外よい。